建築士とは???

建築士の実態

 

「建築士」つて、どのような資格なのでしょうか?

 

住宅の設計・監理を行うのが「建築士」の仕事です。法律で定められている建築士の資格についてここで解説しましょう。

 

建築士って何だろう?

法律的に言えば、「建築士法」で建築物の設計、施工監理を行う技術者のことが建築士と言えるでしょう。では、免許さえもっていれば建築士なのでしょうか?

 

答えはイエスです。

 

一度、試験に合格して免許を取れば建築士なのです。車の運転免許のように更新はありません。しかし、建築士のなかでも、設計や施工監理を主にやっている人は少ないのが実状です。建築会社や工務店の現場監督さんなどに従事している人も多いのです。「建築士」というのは、あくまで法律で決められた資格ですから、当然ですが、実際の設計や施工監理に慣れていない建築士もいるわけです。設計監理能力もピンからキリまでなのです。

 

建築士には「一級」「二級」「木造」の3つがあります。この違いに関しては下の表で確認してください。一級建築士は建設大臣の行う「一級建築士試験」に合格して大臣の免許を受けます。二級建築士と木造建築士は都道府県知事の行う、それぞれの試験に合格して知事の免許を受け、それぞれの資格の名称を用いて、設計、工事監理などの業務を行います。建築士、または建築士を使用して設計・監理などの業を行うものは、建築士事務所の登録を所轄の都道府県知事にしないといけません。ここで注意してほしいのは、これらの分類はあくまで法律上のものであるということです。もちろん、試験の難易度に差はありますが、一級建築士だから住宅の設計がうまい、優れている、とは限らないのです。二級建築士や木造建築士で住宅の設計が得意な人もいるわけです。

 

 

 

建築士の状況

建築士とは

 

統計上、全国に建築士は70数万人いると言われています。実は、現役を引退しても、お亡くなりになっても届け出る必要が制度上ないので、実数は国土交通省も把握していないのが実状です。その中でも一級建築士は25万人ぐらいでしょうか。このなかで設計業務に従事している人は非常に少なく、10万人以下だと言われています。施工管理の業務をしている人は、昔は専門の資格がなかったので、建築士の資格をとっていましたが、今は「建築施工管理技士」という資格で、これには一級と二級があります。また、建築士の資格を持っていても、構造設計算や設備計算を専門としている人もいます。

 

 

営業マンに建築士は少ない

営業マンは購入者の窓口ですが、間取りのプランニングという設計の仕事まで行ってしまうことも多いのが現実です。特に大手メーカーでは、自社で開発した独自のCADソフトで間取りプランの作成ができるので、設計の素人でも図面が簡単に描けてしまいます。もちろん、その後の実施設計では建築士の設計士が入りますが、本来は建築的な考察ができる建築士が、初期段階から判断するべき間取りが、営業マンの手でつくられているわけです。型にはまった設計だからできることとはいえ、専門的な考察なしに間取りのプランニングを進めてしまうのは考えものです。その意味では、営業マンでも建築の資格を持っている人がベストと言えるでしょう。

 

※建築家と名乗っていても、建築士の資格を持っていない人も多いのです。建築家に依頼する時は、建築士の資格の有無を確認しましょう。


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