【注文住宅の家づくり】 プランニングをしよう!

プランニングの重要性

 

家づくりのプランニング

プランニングに悩む

 

理想の暮らしを実現しようとして、今の暮らしを変えすぎてしまうと、せっかく新しい家を建てたのに逆に住みにくくなってしまうことがあります。今の暮らしのいいところ、悪いところ、いるもの、いらないものを家族で整理して、これから建てる家のプランニングをしてみましょう。

 

スケジュールと予算をつかんだら、次に家族の状況を整理しましょう。どのような住宅を望むのかを、生活上の必要やデザイン上の好みの面などから引き出します。住宅内には家族のほか、各種の家具や各自の持ち物が入り込みます。それらの実態も、家族同様に明らかにしておく必要があります。これらの要望や条件はプランの作成に生かされます。

 

同じくプランニングに欠かせない条件として、敷地に関する情報があります。通常は敷地そのものに関する情報を整理しますが、同時に忘れてはならないのは、周辺環境に関する情報です。これは、建物内外を一体でとらえるという見方に通じます。具体的には、例えば敷地と道路との関係はどうか、道路上にはどこにどのような街灯が設置されているか、敷地の周囲にはどのような建物がどのように建っているか、その中で敷地内にはどこからどのように風が抜けるか、などの点を、実地で確認しておきます。近隣環境図とでも呼べるような1枚の図にまとめるのがベストでしょう。

 

こうした情報が整理されていれば、まず防犯設計に役立ちます。近隣のおよその安全性を読み取れますし、必要に応じて防犯カメラを設置するにしても、どこにどの角度で取り付けるのが適切か、図面上から判断がつきます。また、快適性を左右する採光・通風の計画にも活用できます。日差しも風も、むやみに窓を設けたからといって、思うように取り入れられるとは限りません。窓があっても、日差しは近隣の建物に遮られるかもしれませんし、風は建物の壁に沿って吹いてしまい中に取り込めないかもしれません。

 

今の家を見直してみる

プランニング設計

 

現在の家で気に入っている点や不満に思っている点を家族で話し合い、整理してみましょう。収納スペースがもっと欲しいや広いキッチンが欲しいなど、家族がこうしたいと考える家にするために、おもいつく限り出し合ってみましょう。

 

一番大切にしたいことを考える

今の家の見直しが終わればついに新しい家の具体的なプランニングです。まずは家を建てる上で、一番大事にしたいことを決めましょう。開放感があることや、家族のコミュニケーションが取りやすい家など、人により大切にしたい部分は違いますので、家族で話し合い家を建てる際の基盤にするようにしましょう。

 

土地のイメージを具体的にする

自分の土地を持っていない場合は、土地を探すことから始めなければいけません。土地を探す際にも、漠然と探すのではなく、自分たちがどういった場所に家を建てたいかを考えながら、具体的に条件を出していきましょう。お子さんがいるご家庭であれば、就学エリアの範囲内ということになるでしょうし、電車を使いたということであれば、駅から近いことが条件になります。自分たちの生活に照らし合わせて、どういった場所である必要があるのかを考えましょう。

 

外観のイメージを検討する

家を建てる上で、みなさんがきになるのが外観のデザインではないでしょうか。住宅と一口に言っても、様々なタイプの家があります。一般的な二階建てや平屋の住宅、ちょっと個性的な外観にしたいなど、どういった外観にしたいのかによって、選ぶ会社も変わってきます。デザイン以外にも、屋根や外壁の色や、建材・素材など様々です。依頼する会社によって、得意・不得意やできること・できないことがありますので、具体的にイメージしておくことが重要です。

 

個人のスペースの希望を考える

家族といえども個人のスペースは必要になってきます。将来的には2つに分けることができる子ども部屋やお父さんの書斎、夫婦や子どもの寝室など、個人のスペースをどのような形にするかもしっかりと考える必要があります。

 

家族のスペースについて考える

個人のスペースはもちろん大事なところ。しかし、家族で暮らすわけですから家族の共有スペースも重要です。リビングは仕切りを無くしたLDKにしたいや共有んお大きなウォークインクローゼットが欲しい、お風呂は足をのばしてゆったりと浸かりたいなど、家族全員のことを考えながら、家族のスペースをどうするか考えましょう。

 

将来について考えながらプランニングを

家を建てるということは、その家にずっと住み続けるということになります。年を重ねていくと、その時には今の家で満足していたけれど、年をとるとなんだか住みにくいといった不満が出てくるかもしれません。子どものことや、自分たちの老後のことなど、その時その時にリフォームをするという手段もありますが、なら最初からその点を踏まえて家を建てていれば余計な出費もありませんし、住み心地のよいまま過ごしていくことができます。

 

住宅性能・設備機器

快適な住まいを作るために、住宅性能や設備機器にこだわりを持つことはいいことといえます。オール電化住宅や太陽光発電ができるなど、生活を豊かにするために必要なものはどんどん取り入れていきましょう。しかし、あくまでも生活を豊かにするためのものですので、無理をして絶対に備え付けるのではなく、予算の範囲内で実現可能なものを取捨選択していくことが重要です。

 

構造・工法について考えてみる

家を建てる際に重要となるのが、この構造や工法です。住宅の耐震性や耐熱性など、で安心して暮らしていくためにはこの基礎となる構造や工法がどのようなものかによってかなり違ってきます。おひさまハウスでも、定期的に構造見学会などを行い、その重要性をご説明させいただいていますが、木造がいい、耐震性の高い住宅がいい、気密性・断熱性の高い家がいいなど希望があるのであれば、構造や工法についても勉強しておきましょう。

 

予算のことを考えていく

プランニングをある程度できたら、予算を決めましょう。自分たちで用意できる資金(自己資金)や両親や祖父母からの援助による資金、住宅ローンがどれくらい借りられそうかなど、どれくらいのお金が集まりそうかを考えて、住宅の予算を考えましょう。

 

 

 

 

 

家のコストが決まるのはプランが決まってから

プランニングが決まって

 

実際に家をつくるとき、あなたは住宅会社と「工事請負契約」という契約書を交わします。これは工事金額や工事の期間、金銭の受け渡し方法や受け渡し期日などが書かれた書面に、お互いに記名押印して印紙を貼り、発注者と請負者が共に保管するものです。この「工事請負契約」を交わす前には必ず「設計図」と「見積書」が提示されるはずです。あなたの家のプランが確定すると、そのプランをもとに設計者が設計図を作ります。設計図はどんな家を建てるかを伝えるためのものです。そして見積書にはどんな材料がどれだけ必要か、その数量と単価などが工事ごとに明記されているはずです。プランが固まらないと設計図はできません。設計図ができないと正確な見積もりは出てきません。

 

ここは非常時大事なところなので繰り返しますが、建築費用をはっきりさせるにはプランの確定と見積書が欠かせないのです。プランを煮詰めていって、どんな材料を珍っのか、たとえばリビングの壁材には健康建材として珪藻土を使おうとか、キッチンはアイランド型のオープンなキッチンに、収納は……というように「仕様」をはっきりさせたうえで、見積もりが出てくるものなのです。「仕様」とは、基礎のつくり方や、屋根の素材、材木の種類、内外装材の種類など住まいの細かな内容のことです。使用していく素材を、ひとつずつ確かめながら、プランづくりを進めていくのはとても楽しいことです。あなたのパートナー候補は、あなたのために、めいっぱい提案をしてくることでしょ

 

では候補が3社だったら、あなたは3種類のプランとその金額を何をもって判断するのでしょうか。あなたが注意しなければならないのは「総工事費」なのです。「総工事費」とは、建物本体にかかる費用と付随する工事の費用、そして、インテリア(家具、ブラインド、カーテンなど)の費用、家電製品、仮住まいや引越しに関する費用、解体がある場合には解体費用、そして登記費用、税金などあなたの「住まいづくりの事業費」全部のことです。総予算があなたの許容範囲を超えたらプランを見直して、仕様を変更するなどして許容される予算に近づける作業をすることになります。そのときの判断基準ですが、あなたが家づくりで何を実現しようとしているのか、最初の原点に立ち返って何を優先すべきかを判断しましょう。


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