住宅の工事の工程【注文住宅の値引き交渉】

 

注文住宅・ハウスメーカーでも値引き交渉においては、見積もりを理解することも重要ですが、工事自体の内容や工程もできれば把握しておいたほうが、値引き交渉においては明らかに有利です。

 

 

注文住宅の建築工程を理解する!!

仮設工事とは、足場組み、仮設電気・水道の設置、養生、掃除・片付けなど、建物を建てるのに必要な準備仕事をいいます。一般には馴染みのない言葉で、しかも、完成後に形として残らない工事なので分かりにくいものです。しかし、職人の仕事の善し悪しは準備次第ともいわれ、重要な工事となっています。

 

木工事とは、建物の骨組み、下地や仕上げなど木を使う工事全般をいいます。木造住宅の場合、費用全体に占める割合が群を抜いて高いのは、この木工事です。櫛造材・下地材・造作材などは、人工など施工に詳しい人に図面から必要な材料と数量を拾い出してもらい、材木訳書にまとめます。プレカット工場に見積もりを依頼する場合もあります。建方労務費とは大工の手間賃です。見積りにあたっては、まず、坪当たりの人工を、図面を総合的に判断して算出します。2階建て高級住宅の場合は坪当たり6人、公庫の基準金利適用住宅程度で5人、アパートで4人くらいが目安です。そして、その人工に大工1日当たりの手間呀をかけます。

 

これは雑工事がここに含まれていたからです。雑工事とは、造り付けの収納家具や床下収納、手すりなど、どの工事に仕分けするか判断のつかない場合に、まとめて列記する小さな工事のことです。大工は、その工務店で準社員として働いている『常庸人工』と、その現場ごとに契約する「手間請け大工」に分けられます。常庸大工は雑川まで面倒を見ますので、雑工零が木工事に入っていることは、B社が常庸大工を使うことを予想させます。

 

屋根板金工事とは、屋根を葺く工事のことで、庇や樋ので事も含まれます。外断熱通気工法を薦めていました。施工会社の得意を積極的に利用するのはいいことですが、このあたりは予算の中で最終的な判断になるかと思います。金属版になっています。もともと金属版は、工場建築などに多く使われますが、メンテナンスが楽なだめ、住宅でも積極的に使われるようになりました。この金属版が、東北地方では金属版の需要が多く、既製品より安いものをつくってくれる業者を知っているということでした。地域の工務店には独白のネットワークをつくり情報を集めているところもあります。

 

 

 

値引き交渉するなら建築工程を理解すべし!!

内装に関しては様々です。床・壁・天井の仕上げ工事をいいます。内装というのは一番気になるところですが、工事種別の見積書では、床のフローリングや幅木は木工事に入りますし、壁の塗り仕上げは左官工事に仕分けられるので、わかりやすいとはいえません。

 

undefined設計仕様通り、マジックコートという吹き付け材で覆っています。しかし、昌社は、図面を見落としたのか、ソフトリシンという吹き付け材で見積っているのです。このような間違いはよく起こります。工事が始まってから、勘違いに気づく場今もあります。食い違いに気がついたときは、どちらが優先されるか後で問題にならないよう、細かいことでもすぐに訂正を求めてくことが重要です。

 

システムキッチンは悩ましいとことです。家をつくる場合、もっとも関心が高いのがこの項目です。ショールームやカタログで完成品が見られるのでわかりやすいこともあるでしょう。システムキッチンを始めとする厨房設備、収納設備、ユニットバスや洗面化粧台など、またベランダなどの付属設備、造りつけ家具などが含まれます。なお、設備機器は値の張るものですので、1点ずつメーカー名や商品名をカタログと照らし合わせて、希望したものが入っているか碓認しましょう。

 

電気関係も専門的な知識が必要です。分電盤は将来のことを考えて、予備回路のあるものを選ぶことが必要です。なお、改正建築基準法ではシックスハウス対策として換気扇の設置が義務付けられています。空調工事というのは付帯工事ですが、換気工事は電気設備工事に入る場合もあります。諸経費を含む合計金額の差は約70万円とそれほど大きくなく、甲乙つけがたい結果になりました。一般的に、3社で相見積りを収ると、1割砌度の差が出るものです。なお、最低見積り額と予算の差がI割以内でしたら、値段の交渉や怪微な設計変史で予算内に収めることができますが、それ以上の差になると大幅な設計変更を余儀なくされます。標準(10%前後)に対して極端な差になっています。どちらの見解がより良心的かという判断になり、難しかったのですが、見積り書の比較結果をふまえて値段の交渉になりましたが、僭終的には、太陽熱発電の床暖房システムを追加することが検討され、その工事経験が豐かな方に決まったのです。