外断熱の断熱厚は50ミリが限界!!

外張り断熱の真実

外張り断熱の断熱厚は50ミリまで!?

外張り断熱のよさは、断熱材の施工の簡易性に最も表れています。その施工の簡易性を保つには、断熱材の厚さは50迴程度が限界です。現状の次世代省エネ基準の屋根外張り断熱では、次匪代省エネルギー基準の「必要断熱材部位別厚さの早見表」によると、ウレタンボードなどで1地域は160ミリ、H~V地域は115ミリが必要とされています。そのため、厚さ50ミリの外張り断熱では性能不足となります。

 

Q値やC値などの性能が具体的に明示されていないので、厚さで判断するしかないのですが、次匪代基準をクリアするには、断熱材の厚さを増やす必要があります。つまり、断熱材をもう1枚張ることが必要になるのです。そうなると、材料費はもちろん、断熱材を張る不問が倍加するだけではなく、断熱材を支持する材料も新たに施工しなくてはいけなくなります。これでは大変なコストアップになり、外張り断熱の簡易性という長所も失われてしまいます。いくばくかの簡易性を保つために、苦肉の策で、外張りだけではなく、断熱材の厚さを補う日的で垂木間に発泡プラスチック系板状断熱材を充填しているのが現状です。しかし、ボード状断熱材を垂木の間に精度よく切断し充坑するのは囚難です。また、垂木が熱橋になり、外張り断熱のよさが失われる可能性があります。垂木問充填断熱のほうが容易に断熱材の厚さを増やすことが可能なので、外張り断熱ではなく、「充填断熱十a」の付加断熱ということになります。ただし、外張り断熱なら次世代省子不基準で熱橋部分の綏和がありますが、充填断熱と判断されれば、断熱材の厚さは130m必要になります。

 

また、詳しくは後述しますが、断熱材の厚さが50ミリを超えると、サイディングなどの外装材を支えるビスの支持力に関する問題も出てきます。50ミリを超える場合は工夫された工法や支持部材が必要です。ビスの曲げ・引抜き・綏みなどを防ぐため、ビスに負担をかけないよう、外装材は軽いものを選ぶ必要もあるでしょう。外装がモルタル塗りやタイル張りの場合は、支持力の補強が欠かせません。断熱材の厚さが50ミリ以上なら、縦胴縁のほかに、発泡プラスチック系板状断熱材を切り離して、その間に横胴縁を埋め込み、横胴縁に載せるなどの必要が出てきます。しかし、横胴縁に熱橋が生じ、外張り断熱のよさを損ないかねません。

 

厚さ30mの押出し法ポリスチレンフォームが1枚、もしくは二重張りの60ミリ厚としているようです。押出し法ポリスチレンフォームには、性能によってB類1種から3仲までありますが、写真では1種を使用しているようです。1種では熱伝導率が0.040WymK、3種では0.028WノmKで、1種の熱伝導率は3種の70%しかなく、高性能グラスウールの0.038WmKより低いものです。3種のほうが断熱性能が高いことはもちろんですが、1種は紫外線による劣化も人きく、現場では養生に気を付けなければならないからです。次吐代省エネ基準でさえクリアすることが難しいのですが、その次の基準が出た際に、Ⅲ地城以西においてドイツ、フランス並みの性能を求められると、外張り断熱では対応がさらに困難になります。現状の外張り断熱は、一時しのぎ的な断熱工法といえるでしょう。


外張り断熱のデメリット!!

外張り断熱の現実

防蟻・防腐剤の危険性

べ夕基礎の採用などにより、土壌の防蟻処理は行わなくてもよくなりました。また、最近の住宅金融公庫の仕様では、通気層を設け、上台・柱・そのほかに適切な樹種を使用すれば、防蟻・防腐剤を使用しなくてもよいことになりました。しかし、まだまだ多くの工務店や(ウスメーカーが、木材の防蟻・防腐剤を使用しているのが現状です。こうした場合、外張り断熱では防蟻・防腐剤使用木材が室内側になってしまうため、毒性が室内に蒸発し、無防備な状態で危険です。

 

断熱材がシロアリの食害を受けやすい

ほとんどが外張り断熱がよいと思っているようですが、唯一の欠点として、シロアリの食害の危険性を懸念しているように見えます。押出し法ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームなどの発泡プラスチック系板状断熱材はシロアリなどの食七‥を受けやく、実際に被害が出ています。シロアリが入り込めないようなステンレスメッシュで対応していますが、これは高価なのでコストアップにつながります。

 

壁厚が増える

外張り断熱は、充塊断熱のように壁の空隙(軸問)を利川して断熱材を施工するのではなく、その外側に断熱材を施匚するわけですから、当然、断熱材の厚さの分、壁厚が厚くなってしまいます。そのため、狄い敷地では、室内の而積がとりにくかったり、意匠の制限が出てしまうなどの負批になるほか、窓枠材などの造作材(建物の主要な骨組み以外の部位に使われる材料のこと)にかかるコストが高くなってしまうなどの問題が生じます。

 

サッシも外張り断熱の泣きどころ

断熱材を介して取り付くのは外壁材だけではありません サッシもまた同様です。外張り断熱の場合、サッシが建物の外側に付<ので、これを支える部材が別に必要になります。この部材は窓の数だけ必要なので工事も面倒です、こんなところでもコストアップしてしまうのです。

 

断熱不足による室内気流

寒さの厳しくない地域では、施工の簡単さから屋根断熱を厚さ50mの外張り断熱ですますことが多々あります。これでは断熱性能が不足しており、1、2階の上ドの温度差が生じてしまいます。その結米、気流が生じ、冷たい隙問風のような不快感を住まいに与えるのです。これを防ぐには、気流の速度を0.2秒よりも低く抑える必要があります。そのため、押出し法ポリスチレンフォームB類3種や硬質ウレタンフォームで厚さ100ミリ以上はほしいところです。

 

サッシ廻りのスペーサーが熱橋になる

外張り断熱は熱橋が少ないのが長所なのですが、サッシ廻りのスペーサーが熱橋になる場合があります。また、叭純な形の場合は熱橋が少ないのですが、バルコニー・携避け・車庫などのド屋部分の構造体が熱橋になってしまいます。次世代省エネルギー基準では、外張り断熱においては熱橋部分を差し引いていませんが、複雑な形で熱橋が多くなると、厳密には差し引いて考える必要が出てきます。

 

二重通気層の操作が煩雑

外張り断熱十二服通気構造では、春~秋は、涼しさやさわやかさを得るために内側の通気層のダンパーを開き、冬は暖かさを得るためにダンパーを閉じると説明しています。通気屑を開けば、気密住宅ではなくなり、計画換気の必要性がなくなるのはよいとしても、猛暑の冷房時は、いくつもあるダンパーをその都度閉じる必要があるのではないかと思われます。そうしないと、エネルギーロスがあまりに大きく、省エネルギーにはならないからです。

 

発泡系の断熱材は火事に弱い

発泡系の断熱材の多くは燃えやすく、燃えているときに有毒ガスを出すものもあります.外張り断熱の場合、いわば可燃物で家を包んでいることになりますので、そのことが気になる人は、難燃性のフェノールフォーム系などの材料を選択するとよいでしょう。

 

見逃せない発泡ガスの環境負荷

フロンガスによる地球温暖化の問題はよく知られています。発泡系断熱材も脱フ囗ンの動きがありますが、その取組みは断熱材の種類によって開きがあります。環境問題をしっかり考えるなら、どんなガスを便っているのかメーカーなどに問い合わせてみましょう。

 

 


外断熱の問題点

外張り断熱

 

建物の外側、外壁に断熱層を設けるのは、基本的に正しい事なのです。

 

すなわち、外張り断熱は家づくりとして正解なのです。

 

冷気にしても、熱気にしても、それが室内に入り込む前に、建物壁面の外側で断つことができれば、それは理にかなっているのです。最近、木造の外断熱の家が話題になっています。木造の柱の外側に断熱層を設け、壁の中間には断熱材を入れず、空気の流れる空間にするという方法でたてられています。

 

一つの合理的な考えではあります。しかし、断熱材に使われているウレタンフォームやポリスチレンフォームという、石油からできた建材が大問題なのでス。施工する会社は「燃えにくい」と言っていますが、販売するメーカーは「火気には気をつけるように」と注意書きしているのが現実です。激しく燃えようがくすぶろうが、こういった石油建材から猛毒が出て、多くの人の命を奪ってきたことは事実なのです。このようなポリステレンプオーム、ウレタンフォームなどで、一部ならまだしも、家全体を包み込むことには不安がある。たとえ火事にならなくても、このような自然に還らない素材が大量に廃材になれば、地球の環境破壊にもなりかねないのです。このような家が、本質的に「いい家」と言えるのでしょうか。

 

 

外張り断熱の外壁材

外張り断熱の効果

 

外張り熱材としてほかに何かあるのか考えてみましょう。まず、軽量発泡コンクリート板、つまりALC板があります。これは空気を多く含んだ軽石のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。ALC板は多孔質のコンクリート板なので、空気を多く含み、熱を断つ性質が特徴です。しかも不燃材なのです。下から青白いバーナーで焼いても、熱くならないのです。上に乗ったひよこは何でもないというテレビCMを見たことがあるのではないでしょうか。素材は砂とセメントなので自然に還り、地球にもやさしい。ただし、水を吸い込みやすいので、施工上、注意が必要です。ヘーベルハウスの外壁材がこれにあたります。このほかにも、外断熱用不燃性断熱材は、これから多く開発されていくでしょう。

 

もう一つ、優れた断熱材は自然の無垢の木があげられるでしょう。それも、軽い木がよいでしょう。軽い木は空気を多く含む。温かく、熱を通さないのです。コストを抑えるとすれば、我が国の杉がいいでしょう。その次に考えられるのが桐ではないでしょうか。桐は金庫の内壁にも張ってあります。熱が加わると表面炭化が速く、炭になり、金庫内の書類や紙幣を守るのです。このように、軽く温かい木をポリスチレンフォームなどの代わりに使うのも、一つの方法であると言えるでしょう。


外張り断熱のデメリット

外張り断熱のデメリットについてご紹介しましょう。意外に多いことに気付きますが、主として断熱材の厚さの制約と外装材の取付けに関することに集約されます。

 

①断熱材の厚さに制約があり、次世代省エネルギー某準に対応しにくい

 

②次欧代省エネルギー基準に対応させようとすると熱橋が生じる可能性がある

 

③次の省エネルギー基準が出された場合に存在理由が失われる

 

④外装材に制約がある

 

⑤壁厚が増える

 

⑥開口部の納まりに注意が必要

 

⑦建物の揺れや木材の乾燥収縮に断熱材が追従しにくい

 

⑧断熱材の厚さの問題から、断熱不足による室内気流の心配がある

 

⑨断熱材のエコ評価が低いものが多い

 

⑩断熱材の難燃性が低いものが多い

 

⑪断熱材の燃焼ガスが有害であるものが多い

 

⑫土台廻りの防蟻・防虫・防腐材使用時には、有害物質が室内惻に発散される恐れがある

 

⑬施工性が藩ちるケースがある

 

⑭コストがかかる
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